「第8回ジェネラリストのこれからを考える会(GPEP)ワークショップ」
ジェネラリストのこれからを考える会は,昨今話題に上がるジェネラリストがどのような医師であるべきか,そのために
どう学んでいくべきかを,地域医療,総合診療,家庭医療といったさまざまな名称で働いてきた者が手をとり,考えていこう
とする団体です。ジェネラリストを目指す若手医師が,悩みを話し合い,これからを論じ合う場としてワークショップを開催
します。
なお今回は,地域でジェネラリストが診療する場として,僻地の小病院型の県立一志病院の見学ツアーを10/16午後に予定
しています(自由参加)。バスの手配の関係で,8/31いっぱいで申込みを完了してください。当日参加は,バスの席に余裕が
ありましたら可能です。
宿泊先は,各自で手配をお願い致します。大学最寄りの駅(江戸橋駅)周辺に宿はあまりなく,隣駅の津駅周辺にビジネス
ホテルがあります。
多数のご参加をお待ちしています。
ワークショップ概要
◆ 主 催:ジェネラリストのこれからを考える会 http://gpep.umin.jp/index.htm
◆ 対 象:ジェネラリストに関心がある「医師および医学生」(学年は問いません)
◆ 日 時:2011年10月15日(土)12:30〜16日(日)12:30
◆ 会 場:三重大学医学部内(詳細は後日案内)http://www.medic.mie-u.ac.jp/ 三重県津市江戸橋2-174
◆ 定 員:50人
◆ 参加費:5,000円(懇親会費別)(宿泊は各自でご準備ください)
◆ 申込み方法:
@ 下記申込みフォーマットURLにリンクし,お申し込み下さい。
http://my.formman.com/form/pc/y0gjQhGzPosv74pR/
A 第8回事務局アドレス gpep.ws8@gmail.com(@が不可能なときに)
1. 氏名・ふりがな,2. 性別,3. 所属先・診療科,4. 卒後年数,5. 研修区分(初期・後期・研修以外),
6.電話番号(自宅・勤務先を明示),7. Eメールアドレス,8. 選択ワークショップの希望(第1・2志望まで),
9.懇親会参加の有無,10. 一志病院ツアーへの参加有無,11. セミナーに期待すること
を書き添えて,上記メールアドレスにお送りください。
※ 申し込み締め切り:9月30日
※ 質問・問合せ:GPEP事務局 gpep.office@gmail.com
◆ プログラム:
10月15日(土)
12:30-
●基調講演 (奥野正孝先生・三重県地域医療研修センター)
●全体ワークショップ「ジェネラリストのやりがい」
●全体ワークショップ「ジェネラリストと地方自治体病院:求められる人材とその育成方法」
●課題別ワークショップ(3つから1つ選択)
A:「ワークライフバランス」
B:「患者家族の「大丈夫でしょうか?」にどう応える?」
C:「”患者紹介”、ジェネラリストを悩ませるそのタイミングと実際」
19:30- 夕食・懇親会
10月16日(日)
08:30-
●課題別ワークショップ(3つから1つ選択)
A:「ワークライフバランス」
B:「患者家族の「大丈夫でしょうか?」にどう応える?」
C:「”患者紹介”、ジェネラリストを悩ませるそのタイミングと実際」
●症例検討 ジェネラリストのアプローチに迫る
●基調講演 (竹村洋典先生・三重大学医学部大学院医学研究科/家庭医療学)
12:30 閉会挨拶
12:45-16:00 一志病院ツアー
(バスを手配します,帰りは三重大学病院,榊原温泉口駅,津駅から選択してください。
なお,時間の関係で昼食は事前にご購入いただき,バス内でお願いします)
セッション概要
●ジェネラリストと地方自治体病院:求められる人材とその育成方法」(大西弘高)
地方自治体病院は,医師の確保と,経営の二つの問題に常に揺れ動いている。日本プライマリ・ケア連合学会は,
家庭医療専門医,病院総合医の二つの枠組みを持っているが,現状では日本の地域医療を広く賄えるだけの人材を
輩出できる状況にはない。このWSにおいて,日本の地域医療を支える地方自治体病院に求められる人材,その
育成方法について議論してみたい。
●A:「ワークライフバランス」(大野毎子)
医師不足,医療崩壊が問題になっている今,国民の期待に応えるために私たちの責任と義務は増大しています。
一方身近な医師をみればその生活は決して健康とはいえない状態ではないでしょうか。仕事に追われ疲れきった
先輩。尊敬できる仕事ぶりだけど,私生活のほうはとても幸せそうではない同僚。心身の調子を崩してしまった
あの人…あなた自身はどうでしょう?職場での役割のこと,研修のこと,パートナーのこと,家族のこと。
どうやってバランスをとって,仕事もプライベートも満足できる生き方ができるでしょうか?
今回のWSでは,参加者の皆さんとコーディネーターの私たちも交えて,悩みや経験を共有し,知恵を出し合って
より良いワークライフバランスを考えます。
●B:「患者家族の「大丈夫でしょうか?」にどう応える?」(小田浩之,川尻宏昭)
自分はベストを尽くしているのに,患者さんや家族の満足感は上がっていない・・。そんな経験をしたことは
ありませんか?そのような経験や参加者みなさんのコミュニケーションにおける工夫を共有し,より良い
アイデアをつむぎだして行きます。皆さんのご参加をお待ちしています!
●C:「“患者紹介”―ジェネラリストを悩ませるそのタイミングと実際」(木村琢磨,北西史直)
患者の様々な健康問題を扱うジェネラリストにとって,「責任を持って専門医療を紹介すること」は必須の
臨床能力です。しかし,その実際には多くの悩みや困難がつきまといます。しばしば言われる「適切なタイミング
で患者紹介を行うこと」は極めて概念的であり,実際には紹介が早すぎても遅すぎても,苦い体験をされている
現状ではないでしょうか。本セッションでは,まず患者紹介の種類(コンサルテーション、リファラル、
リエゾン)、我が国の医療システムでジェネラリストが行う紹介率などについての共有を行います。そして次に
「どのような際に患者紹介を行うか」「患者紹介の前にジェネラリストとしてやっておくべきこと」
「院内/地域での患者紹介の具体的方法や心構え」「紹介状をジェネラリストらしく書くこと」「専門医から
コンサルテーションを受けるとき」「専門医とのコミュニケーション」などについて議論し,明日からの臨床に
生かすことを目的とします。
多くの参加者の皆さまにお会いできることを心待ちにしております。