ジェネラリストのこれからを考える会

コアメンバー

メンバー プロフィール
木村 琢磨(代表) 長野県生まれ。日本獣医畜産大学中退。97年東邦大学医学部卒業。医学生時代に、診療所、在宅専門クリニック、ホスピス、特別養護老人ホームで実習し、ジェネラリストの重要性を認識。その教育が不十分であると問題意識を感じたと同時に、必要に迫られ研修について感心を持った。国立東京第二病院臨床研修医(総合診療方式)、国立病院東京医療センター総合診療科レジデントを経て、02年国立病院東京医療センター総合診療科。06年国立病院機構東埼玉病院総合診療科。現在、外来・病棟・在宅・特養への関わりの中で、ジェネラリストとしてバランスのとれた臨床・研修の実践を目指している。
大西 幸代 2000年札幌医科大学医学部卒業。医師1年目札幌医大、2,3年目手稲渓仁会病院(札幌)、4年目北野病院(札幌)、5,6年目半ばまで手稲渓仁会病院、 6年目後半から7年目札幌医大で学びました。8年目(2007年)より公立芽室病院(十勝芽室)勤務。現在、札幌山の上病院。

芽室の大地、風、空、日高山脈と、開墾時代を生きてきた人々の謙虚さに守られ育てられています。何の看板も背負わない一人の普通の医者でいたいし、病院を出たら一人の芽室町人になりたいと思っていますが、道は険しいです。「外来は戦場です」という上司の元、黙々と日々鍛えられています。

大西 弘高  92年奈良県立医科大学卒。92−97年天理よろづ相談所病院で初期および後期研修(総合内科)。97年より佐賀医科大学附属病院総合診療部。00−02年イリノイ大学医学教育部で医療者教育学修士課程修了。03−05年国際医科大学(マレーシア)医学教育研究室。05年より東京大学医学教育国際協力研究センター。今は、アフガニスタン・インドネシア・ラオスでの医学教育改善プロジェクトに関わると共に、臨床推論・プロフェッショナリズムの教育に関する研究に従事しています。
総合診療医としての自分の能力を高めることにはやや飽きて、ジェネラリストをどう育てるべきか、国境を越えて普遍的なジェネラリストの教育モデルを作れるかに関心を持っています。
大野 毎子 93年筑波大卒。東京勤労者医療会東葛病院で研修。98年同法人野田南部診療所所長。01年北部東京家庭医療学センター臨床研究部長。05年地元の唐津市民病院きたはた勤務。臨牀の合間にちょっと教育・研究、ちょっと子育て(!?)が私の今のスタイル。
小田 浩之 1970年山口県萩市に生まれ。96年鹿児島大卒。福岡県飯塚病院で2年間のローテート研修後、残留し内科後期研修を行う。99年総合診療科開設にともない、専属スタッフとなる。総合診療の傍ら、院内外の心肺蘇生法普及、救急初期治療普及を行っている。大病院(1156床)の総合診療医として診療、研修医教育を行ってきた。効果的なコミュニケーションについて興味をもっており、深めてゆきたいと考えている。
川越 正平 91年東京医科歯科大学卒、虎の門病院内科レジデント、血液科医員を経て、99年千葉県松戸市に医師3名によるグループ診療の形であおぞら診療所を開設。24時間365日の安心を提供し、最後まで生命と生活を支えることに重点を置く在宅医療を中心に実践している。地域で医師を育てる場をつくるべく、医学生、地域保健・医療研修、中期研修としての在宅医療研修、開業前研修など、医学教育や自らの生涯学習に取り組んでいる。
川島 篤志 1997年筑波大学卒。京大附属病院、舞鶴市民病院にて研修。米国Johns Hopkins大学にて公衆衛生学修士(MPH)取得。2002年から市立堺病院にて総合内科の臨床や研修医教育・システム創りに関わった。2008年11月から現職。ワークライフバランスを保ちながら、「専門内科が働きやすい病院、総合内科が活躍できる病院、研修医が活き活きと働ける病院」を目指して、内科診療/医学教育/地域医療との連携にじっくりと取り組み、「研修病院機能を持つ、地域基幹病院の総合内科からの地域医療への貢献」を全国に発信したい。
川尻 宏昭 94年徳島大学医学部卒業。同年長野県厚生連佐久総合病院初期臨床研修医。2年間のスーパーローテーション研修ののち、同院内科スタッフとして、2年間の内科研修。その後、中山間地にある同院付属の有床診療所に2年間勤務。01年10月より半年間、名古屋大学総合診療部にて総合診療、医学教育を中心に院外研修を行い、generalistを目指すことを決意。佐久総合病院に帰院後、総合診療科医長として、診療及び研修医教育に従事。06年12月より現職。外来診療、医学教育に携わりつつ、医療連携や医療システムについての経験をし、08年4月より、中規模病院の総合診療を経験するために、諏訪中央病院へ転任。
北西 史直 91年慈恵医大卒。総合診療・一般内科の研修を国立東京第二病院(現東京医療センター)で、教育を慈恵医大柏病院で、実践を地元の中小病院(杉山病院)で行う。02年よりリハ医学(計2年半)、緩和医療(6ヶ月)、小児・思春期(13ヶ月)、産婦人科(3ヶ月)、整形外科(3ヶ月)および新しい褥創・創傷治療を全国の尊敬する医師から指導を受け、074月地元静岡県富士市で父とともに開業する。現在漢方医学を慶應大学渡辺先生の下で研修しており、日本のオリジナル家庭医・総合医をめざしている。
  菊地 英豪 2003年和歌山県立医科大学卒業。手稲渓仁会病院(札幌市)で3年間の内科系初期研修の後に天塩町立国保病院、公立芽室病院にて北海道内での地域医療を経験。その中でSpecialistとGeneralistとは相反する存在ではないことを実感し2010年4月より河北総合病院内科にてリウマチ膠原病の研修中。先輩の先生方からはもちろんですが、後輩にあたる(?)初期研修医の先生方からも日々教えられることが多く「学びの日々」です。
草場 鉄周 1974年、福岡県生まれ。99年、京都大学医学部を卒業後、室蘭市の日鋼記念病院にて初期研修、北海道家庭医療学センターにて家庭医療学専門医研修を修了。その過程で、岐阜・揖斐郡北西部地域医療学センター、十勝・更別村国保診療所などで日本の多様な家庭医療のあり方を学ぶ。研修終了後の03年から同センター併設の本輪西サテライトクリニックで家庭医として診療にあたるとともに、研修医指導に従事。06年、北海道家庭医療学センター所長に就任。なお、04年から、カナダ ウェスタン・オンタリオ大学家庭医療学講座の修士課程(家庭医療学専攻)に在籍し、医学教育・家庭医療研究・家庭医療の理論的基盤・患者中心の医療の方法などを学んでいる。室蘭市在住。
小谷 和彦 92年自治医科大学卒.県立病院で多科ローテート研修後,自治体病院や国保診療所において地域医療(ソロプラクティスや在宅ケアも経験)に従事.大学病院総合診療科の診療や地域医療教育支援の経験を経て,現在,自治医科大学臨床検査医学(兼)地域医療学センター公衆衛生学に所属.国立病院機構京都医療センター予防医学研究室(客員)にも在籍.
西村 真紀 97年東海大学卒。学生のときに王子生協病院で実習をしたことがきっかけで家庭医への道を決意。東京ほくと医療生協・王子生協病院で初期研修をした後,北部東京家庭医療学センター・生協浮間診療所で家庭医療研修。06年より神奈川県の川崎医療生協・あさお診療所所長。日生協家庭医療学レジデンシー東京の指導医。カナダのウェスタンオンタリオ大学での通信講座で家庭医療学を学ぶ大学院生。家族は夫と小学生の娘。たくさんの顔を持ち盛りだくさんの毎日ですが,ごく普通の家庭医・地域住民としての生活を楽しんでいます。
福士 元春 96年自治医大卒。青森県立中央病院で2年間のローテート研修後、六ヶ所村国保尾駮診療所、国保大間病院と下北半島周辺のへき地医療を経験。地域医療教育の必要性を痛感し、02年揖斐郡北西部地域医療センター(岐阜県)を中心とした多施設で後期研修。青森県の地域医療教育実践に生かす。05年より地域医療振興協会地域医療研修センター教育スタッフ。質の高い地域医療を提供できる臨床医を育成するため、日々研修医や指導医とともに奮闘中。
本村 和久 97年,山口大学医学部卒,同年,沖縄県立中部病院プライマリ・ケア医コース研修医. 沖縄の離島診療所である伊平屋診療所勤務を経て,沖縄県立中部病院内科後期研修医, 沖縄県立宮古病院内科医,沖縄県立中部病院勤務(総合内科、救急、離島支援),06年より東京都北区にある王子生協病院勤務(地域総合内科)。08年より沖縄県立中部病院総合内科・プライマリケア。
地域のニーズ、家庭の事情で所属を転々としているジプシー医者ですが、ニーズに合わせて自分を変えていく仕事はとても刺激的で面白いと思っています。
三瀬 順一 1961年愛媛県生まれ。89年愛媛大学卒業。89-91年神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント。91-93年自治医大地域家庭診療センターシニアレジデント。以後地域医療学教室勤務。うち、92-93年新潟県ゆきぐに大和総合病院内科。99-2001年栃木県氏家町特定医療法人恵生会黒須病院内科。01年〜自治医大附属病院総合診療部。05年11月〜自治医科大学地域医療後期研修プログラム専任指導教員。
山本  亮 1971年、大阪生まれ。96年に筑波大学医学専門学群を卒業。在学中より全人的医療、プライマリケアに興味を持ち、将来は北海道の診療所での勤務を夢見て、スーパーローテート研修のできる佐久総合病院で初期研修を開始。研修終了後、同院内科スタッフとなり、00年6月より3年間、浅科村(現佐久市浅科)国保診療所に赴任。03年4月より佐久総合病院総合診療科スタッフとして、診療及び研修医教育に従事。05年4月より1年間、聖隷三方原病院聖隷ホスピスにて緩和ケア研修を行い、06年4月より再び佐久の地で、総合診療科医長、緩和ケアチームリーダーとして外来、病棟、緩和ケアチームでのコンサルテーション、さらにがん患者の在宅ホスピスケアも行なっている。
北村  大(事務局) 2003年熊本大学医学部を卒業。学生時代からの家庭医療学を学びたいという思いで、日鋼記念病院で初期研修,北海道家庭医療学センターで家庭医療専門後期研修を行い、2007年3月に研修を修了した。2007年4月より市立堺病院・総合内科に異動。現在は、病院におけるジェネラリストとしての診療、研修医の指導・研修システムの構築、コメディカルとのプロジェクトの運営(ACLSコース、糖尿病教育、DMAT(日本DMAT隊員、大阪DMAT隊員)に携わる。家庭医療、総合内科を学んできた経験のなかから、よりよいジェネラリスト養成プログラムの構築、生涯教育のあり方、若手を中心としたジェネラリストのネットワーク構築、などに関心を持っている。